Antoine.st | About User Interfaces |
What is a good User-interface ?わたしが今まで作ってきた、見てきたアプリケーションのほとんどは、どうにも垢抜けないというか、ぱっとしないというか、ひとことで言えば「ダサい」ものでした。 これって、このままでいいものなんでしょうか? よくないとしたら、どうしたらいいのでしょうか? まぁ、いいと言う人にとってはいいんでしょうけど、何とかしたいと思うわけです。そこで、いろいろ考えてみようと思い立ちました。 Like DOS Application ?「ダサい」原因を考えてみると、要するに DOS アプリケーションと一緒なんです。項目がだーっと並んで、画面の端っこに [登録]、[終了] ボタンがあって。Windows 時代になったというのに、いまいちその辺は進化していないというか、置いてけぼりの状態というか。 考えてみれば、別に Windows 上での開発になったからといって、DOS やオフコンやらで開発していた人がいなくなったわけではありません。逆に言うと、彼らの経験を元に Windows で開発しているわけですから、その流れを受けているのはしょうがないことなのでしょう。 とはいえ、せっかく Windows の時代になって、DOS の頃より制約が少ない開発ができるわけですから、「新しいユーザーインターフェイス」ってものができてもいいと思うんです。 Metaphorメタファ、比喩のことです。「xx は yy のメタファである」なんて感じで使われます。例として Windows のデスクトップなんかがあげられます。Windows 95 以降のメイン画面であるデスクトップは、その名前のとおり「机の上」のメタファです。机の上にはノートやら消しゴムやらが置いてあって、その中からどれか選び、広げて作業をします。このように、デスクトップには各種アイコンが配置されていて、ダブルクリックで作業を始めることができます。 このメタファはかなり優秀で、アイコンをゴミ箱 (これは元々 Mac のものでしたっけ) に D&D すればデスクトップ上から消えてなくなります。スタートボタンのわかりにくさ (終了のときになぜスタート? と指摘されてました) などの問題はあるものの、現実をうまい形で投影しているといってよいでしょう。 さて、何でメタファの話が出てきたかというと、コンピュータ上のビジネスアプリケーションは、ほとんどが何らかの形で何かのメタファであるからです。たとえば、会計管理アプリケーションであれば、「伝票」のメタファが必要になります。図書管理アプリケーションなら、昔の図書館 (室) にはあった、本の最後のページの図書カードのメタファ、といった具合です。 メタファが必要である、というより、ビジネスアプリケーションは今まで手作業やらで行われていたものを、コンピュータ上で行うものだということになりますね。ま、ある意味当然のことで、「そんなこと言われなくてもわかっとるわい」といった声が聞こえてくるような気がします。 しかし、ここで問題なのは「一般の事実をそのまま投影したものが、優れたメタファとは限らない」ということです。実例を挙げるのはなかなか難しいのですが、この辺の話を含みつつ、次回に続きます。
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